Painéis-de-S.-Vicente聖ヴィセンテの祭壇画(1445年? ヌーノ・ゴンサルヴェス)

ポルトガル史年表

1093年  レオン・カスティーリャのアルフォンソ6世の王妃テレサとの婚姻および「国土回復運動」での奉仕の結果、エンリケス・デ・ボルゴーニャがポルトゥカーレ伯爵となる。

1108年  アフォンソ・エンリケス誕生。

1139年  コインブラの旧カテドラルの建設を開始。

1143年  アフォンソ・エンリケスがポルトガル国王として認められる。

1147年  国土回復運動によりリスボン奪還。
- リスボン大聖堂の建設を開始。
- モウロ人からの領土奪還によりポルトガル領土が拡大。

1162年  トマールのキリスト修道院の建設を開始。

1178年  アルコバッサのサンタ・マリア修道院(略名アルコバッサ修道院)の建設を開始。これはポルトガル初のゴシック様式建築物である。

1195年  リスボンにて、「リスボンの聖アントニオ」(リスボンの守護聖人)、本名フェルナンド・マルティン・デ・ブリョンエス・イ・ダ・タヴェイラ・アゼヴェード)が誕生した。

1249年  アルガルヴェを征服し「国土回復運動」が完了する。

1271年  国王ディニス1世の妃、イザベル妃が誕生。17世紀に列聖された。

1276~1277年 ポルトガルのペドロ・イスパーノ(ペドロ・ジュリアン)がローマ教皇ヨハネス21世として在位。

1290年  国王ディニス1世がコインブラ大学を創設。

1373年  英葡永久同盟締結(現在に至るまで継続する、世界最古の同盟)。本同盟は1386年のウィンザー条約によって刷新され、国王ジョアン1世とランカスター公ジョン・オブ・ゴーントの娘、フィリパとの婚姻によって確固たるものとなった。

1383~1385年 フェルナンド王の病没(1383年)後に即位した娘のベアトリス女王の摂政に母、レオのーる王妃が就いたことに不満を持った民衆が蜂起し、リスボン、ポルトのブルジョアジーが主導する「革命」が起こった。この「革命」は1385年にアヴィス騎士団長ジョアンがジョアン1世として王位に就き(アヴィス王朝の始まり)、後に1411年のカスティーリャとの和平条約締結により終結した。

1386年  ウィンザー条約調印。
- バターリャ修道院の建設開始。

1394年  エンリケ航海王子が誕生。エンリケ航海王子は、ポルトガルの海外進出を促進し、サグレス航海学校を創設した人物。

1415年  国王ジョアン、セウタを征服。ポルトガルの大航海時代が始まる。

1418~1420年 マデイラ諸島の発見。

1427年  アソーレス諸島の発見。

1431年  アソーレス諸島への移民が開始。

1434年  ジル・エアネスによってボジャドール岬の迂回が成功する。

1446年  アルヴァロ・フェルナンデスがギネに到着。

1458年  ルイス・カドモストがカーボ・ヴェルデ諸島を「発見」する。

1460年  エンリケ航海王子没。

1465年  宮廷作家で金属細工師のジル・ヴィセンテが誕生する。

1470年  ペロ・エスコヴァールとジョアン・デ・サンタレンがサン・トメ・プリンシペを「発見」する。

1471年  ペロ・エスコヴァールとジョアン・デ・サンタレンが赤道横断。これにより南半球が「発見」され、航海者は南十字星を指標に航海するようになる。

1481年  国王ジョアン2世即位。

1487年  ジョアン2世がインド航路開拓の情報収集のため、アフォンソ・デ・パイヴァとペロ・ダ・コビリャンを陸路でインドへ向かわせる。

1488年  バルトロメウ・ディアスが喜望峰迂回に成功。

1494年  トルデシリャス条約調印。ポルトガルとスペインが世界を二分する。
- ペロ・ダ・コビリャンがエチオピアに到着。

1495年  ジョアン2世没。マヌエル1世即位。

1497年  ヴァスコ・ダ・ガマがインド海路探索のため、レステロより出航。
- マヌエル1世が救貧院を設立。

1498年  ヴァスコ・ダ・ガマが海路でインドに到達。

1500年  ペドロ・アルヴァレス・カブラルがブラジルに到達。
- ジョアン・デ・ノーヴァがサンタ・エレナ島を「発見」。

1501年  ガスパール・コルテ・レアルが新大陸を「発見」。

1502年  インドのコーチンにポルトガル商館を創設。
- リスボンのジェロニモス修道院建設開始。

1506年  フランシスコ・ザビエル誕生。

1507年  アフォンソ・デ・アルブケルケがペルシア湾のホルムズ島を征服。

1509年  ディオゴ・ロペス・デ・セケイラがベンガル湾を通りマラッカへ到達。

1510年  アフォンソ・デ・アルブケルケがゴアを征服。

1511年  アルブケルケ、マラッカを制服。ポルトガル人がモルッカ諸島に入植。

1512年  ティモール島を「発見」。

1515年  アルブケルケがホルムズ王国を征服。

1515~1521年 リスボンのベレンの塔建設。

1517年  ポルトガル人が中国の明に到着。

1519年  フェルナン・デ・マガリャンエス(マゼラン)、世界一周の周航へ出立。

1521年  マヌエル1世没。ジョアン3世即位。

1524年(?) ルネサンス期最大のポルトガル詩人、ルイス・ヴァス・デ・カモンイス誕生。

1543年  ポルトガル人が種子島に漂着。

1549年  フランシスコ・ザビエルが日本で伝道活動を開始する。

1557年  ジョアン3世没。孫のセバスティアン国王が即位。祖母のカタリーナが摂政を務める。
- マカオがポルトガルへ譲渡。

1572年  カモンイス作の詩集『ルシタニアの人々』初版刊行。

1578年  エンリケ枢機卿が国王に即位。

1580年  スペインのフェリペ2世(マヌエル1世の孫)が着たアフリカで消息を絶ったセバスティアン王子とエンリケと逝去したエンリケの後を受けてポルトガル国王に即位。
- カモンイス没。命日とされる6月10日は現在、ポルトガルのナショナルデーとされている。

1608年  ポルトガルの大作家であり、説教者でもあるアントニオ・ヴィエイラ神父が誕生。

1614年  フェルナン・メンデス・ピントの『東洋遍歴記』初版刊行。

1640年  ジョアン4世が即位してブラガンサ王朝の成立、スペインから王位を取り戻す。

1704年  ポルトガル人作曲家、カルロス・デ・セイシャスが誕生。

1707年  ジョアン5世が国王に即位。

1709年  バルトロメウ・デ・グズマン、空中船「パサローラ」の特許を取得。熱気球の模型実験に成功。

1717年  マフラ修道院の建設開始。

1750年  ジョアン5世没。ジョゼ1世相違。

1750~1777年 ジョゼ1世の外務・国防大臣であり啓蒙的な専制政治をおこなったポンバル侯爵が様々な改革を断行する。1755年のリスボン大震災の処理から始まる改革は、産業の育成、教育体系の見直し、市場と農業の保護、奴隷の廃止、ポルトガルにおけるイエズス会の排斥など、多岐にわたった。

1755年  リスボン大震災発生。

1756年  世界初のワイン用ブドウ栽培特定地域の創設。ジョゼ1世の認可により、ドウロ葡萄栽培区が創設される。

1777年  ジョゼ1世没。女王マリア1世即位。

1799年  マリア1世の子、ジョアンが摂政に就任。

1807~1810年 ポルトガルはナポレオンの大陸包囲令の発布により、英国との同盟破棄を迫られるがこれを拒否、そのため3度にわたるナポレオン軍によるポルトガル侵攻を許すが、最終的に英国・ポルトガル同盟軍が撃退。

1807年  ポルトガルの摂政ジョアンがフランス軍のリスボン入城直前に王室、貴族・高級官僚・大商人などの1万人を率いてブラジルへ逃亡。

1816年  マリア1世没。ジョアン6世がブラジルで即位。

1821年  ジョアン6世がポルトガルに帰還。

1822年  1822年憲法公布。

1825年  作家カミーロ・カステロ・ブランコ誕生。

1826年  ジョアン6世没。ブラジル皇帝のペドロがポルトガル国王ペドロ4世として即位を宣言したあと、娘のマリア2世に譲位。ペドロ4世、憲章公布。

1828年  ペドロ4世の弟、ミゲルが絶対王政を復活、ポルトガル国王を名乗る。

1834年  ペドロ4世とミゲルによる王位をめぐる争いはミゲルの敗退に終わるが、この年ペドロ4世が死去。正式にマリア2世が即位する。

1845年  作家エッサ・デ・ケイロス誕生。

1852年  政治犯への死刑制度を廃止。

1854年  ヴェンセスラウ・デ・モラエス誕生。

1860年  日本ポルトガル修好通商条約締結。

1867年  戦犯を除く死刑制度の廃止。

1877年  セルパ・ピント、アフリカ中央部探検(アンゴラ~インド洋間横断)。

1884年  エルメネギルド・カペロおよびロベルト・イヴェンス、アフリカ横断(アンゴラ~モサンビーク間)。
- ベルリン会議においてアンゴラからモサンビークを結び大西洋からインド洋にいたる「ばら色の地図」計画発表。

1885年  第二次世界大戦中にユダヤ人を保護したアリスティデス・デ・ソウザ・メンデスが誕生。

1888年  詩人フェルナンド・ペソアが誕生。

1889年  ルイス1世没。カルロス1世即位。

1890年  アルフレード・ケイルがポルトガル共和国国歌となる「ポルトゲーザ」を作曲。

1894年  ポルトガル発のサッカー試合開催(リスボン対ポルト)。

1904年  カルロス1世が英国を訪問。エドワード7世との間で第2ウィンザー条約調印。
- リスボン・ベンフィカ・スポーツ創設。

1908年  2月1日、国王カルロス1世と王太子ルイスが共和党党員によって暗殺される。マヌエル2世が即位。

1908年  映画監督マノエル・デ・オリヴェイラが誕生。

1910年  10月5日 ポルトガルは立憲王政から共和制へと移行。テオフィロ・ブラガが臨時大統領に就任。マヌエル2世およびアメリア王妃は英国に亡命。

1911年  死刑制度全廃。
- ポルトガル通貨がエスクードに変更。

1911年  8月21日 共和国憲法公布 同24日 マヌエル・デ・アリアーガ、初代共和制大統領就任。

1917年  ファティマで「聖母マリアの顕現」。

1926年~1928年 ゴメス・ダ・コスタ将軍の軍事反乱。第1共和制瓦解。「新国家」体制の萌芽(独裁体制=第2共和制)。

1928年  アントニオ・デ・オリヴェイラ・サラザールがフレイタス内閣の財相に就任。

1932年  サラザールが首相に就任。
- マヌエル2世がイギリスにて没。

1933年  建築家アルヴァロ・シザ・ヴィエイラ誕生。

1935年  現代画家パウラ・レゴ誕生。

1939~1945年 ポルトガルは第2次世界大戦に中立を堅持。

1940年  世界博覧会がリスボンで開催。

1949年  エガス・モニス、ノーベル生理学・医学賞受賞。

1959年  リスボンに地下鉄開通。

1968年  サラザールが病気により引退。       - マルセロ・カエタノが首相に就任。

1974年  4月25日 「4月革命」もしくは「カーネーション革命」勃発。独裁体制が終了し、第3共和制が開始。同日、アメリコ・トマスが大統領を辞任、アントニオ・デ・スピノラ将軍が5月15日に第14代大統領に就任。
- 9月30日 コスタ・ゴメス将軍、第15代大統領に就任。

1976年  ラマーリョ・エアネスが第16代大統領に就任。

1983年  第17回欧州博覧会がリスボンにて開催。

1986年  ポルトガルがECに加盟。
マリオ・ソアレスが第17代大統領に就任。

1991年  ヨーロパリア開催。

1992年(1~6月) EU議長国(首相:アーニヴァル・カヴァコ・シルヴァ)

1993年  日本ポルトガル友好450周年。

1994年  リスボンが欧州文化首都に選定。

1995年  ディオゴ・フレイタス・ド・アマラルが国連議長に就任。

1996年  ジョルジェ・サンパイオが第18代大刀リョに就任。

1998年  「エキスポ98」がリスボンにて開催。天皇、皇后両陛下が訪問。
- ジョゼ・サラマーゴがノーベル文学賞を受賞。
- 建築家アルヴァロ・シザ・ヴィエイラが高松宮殿下記念世界文化賞を受賞。

1999年  欧州共通通貨ユーロの導入開始。       - ファド歌手アマリア・ロドリゲス没。

2000年(1~6月) EU議長国(首相:アントニオ・グテーレス)。

2002年  ポルトガルにてユーロ通貨の使用を開始。       - 欧州海上保安庁創設。リスボンに本部が置かれる。

2004年  ヴェンセスラウ・デ・モラエス生誕150周年。
- ジョゼ・マヌエル・ドゥラン・バローゾが欧州委員長に選任。          - サッカー欧州選手権2004がポルトガルで開催。

2005年  グテーレス元首相が国連難民高等弁務官に選任。

2006年  アーニヴァル・カヴァコ・シルヴァが第19代大統領に就任。       - ジョルジェ・サンパイオ前大統領が国連事務総長結核撲滅担当特使に就任。

2007年  EU議長国(首相:ジョゼ・ソクラテス)
- リスボン条約締結。

2009年  アフォンソ1世生誕900周年。
- 陸軍最高司令官ヌーノ・アルヴァレス・ペレイラ列聖。

2010年  リスボン条約発令。
- 日本ポルトガル修好通商条約150周年。
- フェルナォン・メンデス・ピント生誕500周年。